北米での成功を支えるリーダーたちをご紹介します
創業30年のグローバルブランドを北米へ。そして、彼らが決して手放さなかったオペレーションへのこだわり。
Pepper Lunchは2022年、北米初の直営店をスコッツデールにオープンしました。4年足らずでアリゾナ、カリフォルニア、ネバダ、ハワイへと広がり、現在はテキサスとフロリダでも出店準備が進んでいます。このスピードは、たまたま時流に乗ったからではありません。北米展開をまず「オペレーションの課題」として捉え、マーケティングはその次と位置づけたリーダーシップチームがいたからこそ生まれた結果です。
海外から持ち込まれたコンセプトの多くは、レシピを変え、フォーマットを緩め、目先のトレンドを追いかけるなど、急いで現地化しようとします。Pepper Lunchはその逆を選びました。チームが賭けたのは、アジアで3年連続「Best Fast Casual Brand」に選ばれたのと同じ仕組みを、薄めずにそのまま持ち込めば北米でも通用するということ。4年間の実績が、その判断の正しさを物語っています。
ブランド担当者ではなく、現場を知るオペレーター
Pepper Lunch North Americaを率いるのは、レストランの外側ではなく、その中で経験を積んできた人たちです。その姿勢は、彼らが何を重視するかに表れています。立ち上げの手引きの冒頭にあったのは、ロゴでもキャッチコピーでもありません。鉄板の温度管理、セントラルキッチンから届くソースの均一性、そしてホノルルで食べるBeef Pepper Riceが東京と同じ味になるほど徹底したトレーニング基準でした。
- マーケティング投資よりも先に整えた現場オペレーション体制。だからこそ、新店はすべて「期待」ではなく「訓練されたチーム」とともにオープンできました。
- ソースと食材を一本化したサプライチェーン。店舗数が増えても品質が揺らがなかった理由はここにあります。
- アジアから受け継いだフランチャイジー支援の仕組み。更新率90%が例外ではなく、基準となっています。
- 綿密に組まれた市場展開の順序。まずアリゾナでモデルを実証し、周辺の西部州へ広げ、そしてテキサスとフロリダへ。

私たちはPepper Lunchを作り変えるために来たのではありません。きちんと運営するために来ました。この仕組みはすでに17か国で機能しています。私たちの仕事は、その邪魔をしないことでした。
フランチャイジーの陣容を築く
北米成長の次の段階はフランチャイジーが担います。だからこそ、リーダーシップチームは契約相手を厳しく見極めてきました。最近締結したテキサスでの契約、ダラス・フォートワースでの5店舗とSizzling Hospitalityを通じた州全体での20店舗は、いずれも複数店舗運営の実績を持つオペレーターとのものです。ふさわしくない相手で地図を埋めるより、ふさわしいオペレーターのペースで進むことを選んでいます。
その慎重さこそが、リーダーシップの表れです。店舗数を追うブランドなら、契約を急ぐために基準を緩めるでしょう。30年の信頼と更新率90%を守るブランドは、誰にその看板を託すかで妥協しません。北米での成長が速かったのは、まさに雑にならないことを貫いたからです。


